CONCEPT

講座概要

意匠、構造、設備。
建築設計の中核をなす3分野ですが、こと戸建住宅に限っていえば、設備設計のプライオリティはあまり高くないのが現実です。富裕層向けの邸宅や別荘などを除けば、専門の設備設計者が関わるケースはきわめてまれで、通常は意匠設計者が「ついでに」「なんとなく」設計しているのが実情でしょう。
 
邸宅や別荘に限らず、一般的な住宅においても、設備設計の出来・不出来はクライアントの満足度に直結します。特に空調換気設備は、設計者のカンに頼った設計がもとで想定外の暑い・寒いに悩まされる「事故」が少なくありません。空調換気の計画は、断熱・気密をしっかりやってエアコンさえ取りつけておけば一丁上がり、という単純な話ではないのです。
 
設備設計の正しい知識で、住まいの品質・快適性をより一層向上させる。
本講座は、邸宅や別荘など高級物件の設計も数多く手がける設備設計者・山田浩幸氏を講師に迎え、「最高の心地良さを創出する」をテーマに質の高い設備設計に必要な考え方や手順を学ぶ講座です。氏のもとに問い合わせが多い「空調・換気」「給排水・衛生」の2分野を中心に、設備設計の基本から応用までを、関連する設計課題に取り組みながら身につけていきます。
 
高気密・高断熱だけでは自社の特徴を打ち出しにくい昨今、「目に見えないデザイン」の付加価値はますます高まっています。省エネ性の向上、異常気象への対応など、今日的な諸問題の解決にも設備の知識は欠かせません。設備設計初心者はもちろんのこと、これまでなんとなく設計していたベテランの設計者も、この機会に設備設計の知識と技術を大幅にアップデートされてはいかがでしょうか。
戸建住宅の設備設計に特化した、きわめて実践的な講座です。

Curriculum

講座の詳細

無理なく、無駄なく、美しく。

意匠と性能、快適性を並立させる「ヤマダ式設備計画」のメソッドを
全6回の講座にギュギュッと詰め込みました。

設備設計集中講座/カリキュラム
11月18日(土)1時間目
給排水衛生設備の設計(基本編)
計画敷地の事前調査から各種配管のスマートな通し方まで、給排水衛生設備に関する基礎的な知識を学びます。同時に、現場に正しく伝わる設備図面の描き方も学んでいきます。
【次回までの設計課題(予定)】給排水衛生設備のプロット図を描く
山田浩幸
12月2日(土)2時間目
給排水衛生設備の設計(応用編)
既存引込みの再利用、給湯器の選択法、豪雨対策、雨水利用、維持管理の方法など、意匠設計事務所から問い合わせの多い事柄も交えながら、給排水衛生設備の専門的な知識を学びます。
【次回までの設計課題(予定)】給排水衛生設備の設備図を描く
山田浩幸
12月16日(土)3時間目
空調換気設備の設計(エアコン/基本編)
一般的な断熱・気密仕様の住宅にエアコンを設置する場合の、快適性を向上させる空調換気設備の計画について学びます。
【次回までの設計課題(予定)】空調換気設備のプロット図を描く
山田浩幸
1月13日(土)4時間目
空調換気設備の設計(エアコン/応用編)
エアコンの設置を前提とした空調換気計画について、3時間目の授業で扱わなかった専門的内容や、給気・排気・冷暖房の能力バランスの考え方などを学びます。
【次回までの設計課題(予定)】空調換気設備の設備図を描く
山田浩幸
1月27日(土)5時間目
空調換気設備の設計(エアコン以外の設備)
エアコン以外の冷暖房機器を導入する際の空調換気計画について、機器の導入方法や最適な設計法などを学びます。
【次回までの設計課題(予定)】私が考える理想の設備計画
山田浩幸
3月2日(土)6時間目
オリジナル設備計画の添削とアドバイス
受講者が作成した総合的な設備計画の課題図面を、講師が添削・アドバイスしていきます。ご希望の方には、現在実務で設計中の設備計画も添削・アドバイスいたします。 山田浩幸
設備設計集中講座/実施概要
日程(全6回) 2023年11月18日(土)/12月2日(土)/12月16日(土)
2024年1月13日(土)/1月27日(土)/3月2日(土)
講師の都合により休講または日程の延期が発生する場合があります
時間 14~18時(4時間程度) 内容によって多少前後します
受講者定員 15名 最低受講者数は7名です。お申し込みが最低受講者数に満たない場合は、講座の中止または延期となります。あらかじめご了承ください
受講料(開校記念)
*11月4日(土)お申し込み分まで
98,000円(+税) スクールの開校を記念して、講座スタートの2週間前までにお申し込みいただいた方は通常価格より30,000円割引となります
受講料(通常) 128,000円(+税)
受講形態 Zoomミーティング Zoomでやり取りできる環境を各自ご準備ください
本講座で扱う建物規模 主に2階建てまでの戸建住宅
設計課題 本講座は受講者が製作した課題図面を各回講師が添削する形式がメインです(図面はCAD、手描きどちらでもOK)。課題の発表から提出締切までの期間は1週間程度です 最終回の課題は住宅全体の給排水衛生、空調換気設備の設計となるため、課題の発表から提出締切までの期間を1カ月程度確保しています
設計課題スルー制度 設計課題は提出せず講義だけを聴講したいという方の受講も可能です ご希望の方は、講座お申し込みの際にその旨をお知らせください
参考にするテキスト 「建築設備パーフェクトマニュアル2022-2023」(山田浩幸著、エクスナレッジ) 直接使用する機会は少ないですが、参照すべきページなどを適宜ご案内する予定です
こんな人におすすめです 設備設計をイチから学びたい人、住宅規模の設計経験が少ない設備設計者、設計の知識も持っておきたい設備施工業の人、設備設計の知識を整理しておきたい設備機器メーカーの人など 設計事務所や工務店に入社したばかりで実務経験がない方の受講も大歓迎です。新人研修の一環としてもご利用いただけます
講座のアーカイブ視聴 講座終了後1カ月間は講義の録画を何度でも視聴できます 視聴方法は受講者に個別にご案内いたします
受講料の支払い方法 決済サービスサイトからのお支払い(クレジット) 受講のお申し込み後にお支払い専用サイトをご案内いたします。銀行振込のご要望があれば別途対応いたします
申し込み締切日 2023年11月16日(木)

備考

■本講座を収録した映像は適宜編集を行ないスクールの広報活動などにも使用させていただきます。あらかじめご了承のうえお申し込みいただけますようお願い申し上げます。

お申し込みから受講開始まで

おおまかな流れは以下のとおりです。

【特典】本講座受講者は別講座のアーカイブ聴講を1講座分無料でご提供!

スクールの開校を記念して、本講座にお申し込みいただいた受講者には2024年中に行われる別講座の「アーカイブ聴講」を無料でご提供いたします。気になる講座がありましたらお気軽にお問い合わせください。