講座概要
concept
鈴木校長より昨今広がりを見せるリフォーム市場で、確実にニーズが増えている分野のひとつが「古民家改修」です。一般のクライアントはもちろん、不動産会社や企画会社、事業者からの相談も増えています。
そうした相談に根拠をもって応えられるよう、本講座で古民家改修の考え方と判断の軸を整理しておきましょう。
古民家を改修して、カフェや店舗、宿泊施設として活用したい。
そうした相談が、不動産会社や企画会社、事業者から持ち込まれる機会が近年確実に増えています。しかし実際には……
「この建物、どこまで触っていいのか?」
「改修費は、どの程度見ておけばいいのか?」
「“想定外”は、どんなところで起こりやすいのか?」
といった判断に自信がもてず、
相談を受けた設計事務所や工務店が答えに窮する場面がしばしば見られます。まだ古民家改修の経験がない人なら、なおさら計画初期段階での判断は難しく感じられるでしょう。
判断が曖昧なまま計画を進めれば、事業計画全体が不安定になり、
結果としてリスクを引き受ける側の負担も大きくなります。
古民家改修のポイントは、計画の初期段階で「何を、どのように判断すべきか」という適切な判断軸を持っているかどうか。これが、その後の成否を分ける決定的な分かれ道になります。
そこで本講座は、古民家改修の企画に関わる設計者、施工者が、「最初の段階で何を、どこまで判断すべきか」を整理しながら、設計から施工へと進む一連の流れとその要点を押さえるための入門講座として企画しました。
古民家改修が難しく感じられるのは、特別な技術が必要だからではありません。
対象となる古民家の「つくられ方」「直し方」、そして「判断の順番」が現代の在来軸組リフォームとは根本的に異なるためです。たとえば、
・玉石基礎はどう扱えばいいのか?
・沈下やよろびはどう見きわめるのか?
・価値ある部材をどこまで生かし、どこで手放すのか?
こうした判断を、感覚ではなく根拠にもとづいて行えるようになると、改修費や工期の “読める範囲” は大きく広がり、企画や事業全体の精度も自然と高まっていきます。
講師は、古民家改修歴30年の設計者・名取政明氏(N設計アトリエ)。
江戸時代の社寺仏閣から昭和初期の個人住宅まで、「どこで判断を誤ると計画が崩れていくのか」を熟知している古民家改修実務のプロフェッショナルです。
古民家改修を、
「怖くて引き受けにくい仕事」から、
「根拠を持って説明できる仕事」、そして「次につながる新しい仕事」へ。
古民家活用に関わる会社からの相談に根拠をもって応えたいと考える人にとって、相談と判断の質を一段引き上げるための共通言語が得られる新講座です。



古民家改修の相談をされたとき、大切なのは「すべてを引き受けること」ではありません。どこまでなら引き受けられるのか。どこから先はリスクが高いのか。どう説明すれば、無理な期待を避けられるのか。
それを最初の段階で判断できるかどうかで、仕事の質も、その後の計画も大きく変わります。本講座は、古民家改修で「踏まなくていい地雷」を見分けるための講座だと考えていただければと思います。
講座の詳細
curriculum
| 日時とテーマ | 詳細 | 講師 |
|---|---|---|
| ■1時間目 4月2日(木) 調査・準備/判断の視点 古民家改修は、最初の調査で8割方決まる | 古民家改修の成否は、調査の質で8割方決まります。 1時間目は、在来軸組構法との違いはもちろん、現場に赴く前に机上で確認しておくべきこと、現地で絶対に見落としてはいけないポイントなど、古民家改修のプロだけが知る要所を整理・解説します。そのほか、再利用できる部材の見きわめ方、実測図を効率よくまとめるコツなど、実務の初期段階で役立つ具体的な視点を共有します。 | 名取政明 |
| ■2時間目 4月16日(木) 基礎・耐震・断熱/計画の成否 古民家改修は、基礎を誤るとすべてが狂う | 古民家改修の核となるのが、基礎の見立てです。 現行法規では想定されていない「玉石基礎」をどう捉え、どう扱うか。この判断を誤ると、計画は初期段階で行き詰まります。2時間目は、在来軸組と大きく異なる玉石基礎の扱い方を整理したうえで、状態に応じた補強の選択肢と進め方を解説します。あわせて、耐震性能を効率よく高める方法、断熱改修におけるちょっとした工夫など、押さえておきたい判断の要点をまとめます。何をどうすべきかが整理できれば、コストをかけるべきところ/かけなくてもよいところ、全体のコスト感も見えてきます。 | 名取政明 |
| ■3時間目 4月30日(木) 仕上げ・建具/価値の決定 古民家改修は、仕上げの質で「らしさ」が決まる | 古民家改修を依頼したクライアントが、最も強く価値を感じるのが、仕上げや建具といった目に見える部分です。3時間目は「残す意味があるもの/ないもの」という視点から、古民家改修における仕上げと建具の考え方を整理します。床・壁・天井、外壁、建具などを部位別に取り上げながら、古民家らしさを成立させる判断のポイントを解説。特に建具は、たんなる再利用ではなく、現在では手に入らない「貴重な部材」として捉え、新旧材料の組み合わせ方やその納め方を紹介します。「なんとなく古民家風」に仕上げるのではなく、なぜ残し、なぜ変えるのかを説明できる「意図のある仕上げ」に。古民家改修を“雰囲気づくり”で終わらせないための判断力を養います。 | 名取政明 |
実施概要
outline
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 日程(全3回) | 2026年4月2日(木)/4月16日(木)/4月30日(木) | 講師の都合により休講または日程の延期が発生する場合があります |
| 時間 | 17~19時(各回2時間程度) | 内容により30分程度延長する場合があります |
| 受講者定員 | 30名 | お申し込み多数の場合は先着順になります |
| 開講決定受講者数 | 10名 | 講座スタートの3週間前までに規定の人数に達しなかった場合は開講を見送らせていただく場合があります |
| 受講形態 | Zoomミーティング | Zoomでやり取りできる環境を各自ご準備ください |
| こんな人におすすめです | ■リフォーム業務の幅を広げる次の選択肢として、古民家改修に取り組みたい設計者、施工者 ■古民家改修の相談を受けたものの、「正直どこから手を付ければいいか分からない」と感じた経験のある設計者、施工者 ■古民家を活用した飲食店、物販店、宿泊施設などの企画に関わり、建物の扱い方に確かな判断軸を持ちたい方 など | 建築業界以外の人も大歓迎です |
| 講座のアーカイブ視聴 | 講座終了後3カ月間は講義の録画を何度でも視聴できます | 視聴方法は受講者に個別にご案内いたします |
| アーカイブ受講のみも可能 | 講座をリアルタイムで受講せず、すべてアーカイブで受講することも可能です | 講座スタート後も随時お申し込みいただけます |
| 受講料の支払い方法 | 銀行振込のみ | 受講のお申し込み後にお支払い方法をご案内いたします |
| ペア割 | 本講座は「ペア割」の対象講座です | ペア割とは⇒ |
| 法人割 | 本講座は「法人割」の対象講座です | 法人割とは⇒ |
受講料
tuition
| 項目 | 受講料 | 備考 |
|---|---|---|
| 早割 | 29,800円(+税) | 早割は2026年3月19日(木)まで 講座スタートの2週間前までにお申し込みいただいた方は、早期割引として通常価格より10,000円割引になります。ペア割はその3割引、法人割は4割引きです |
| 早割×ペア割 ペア割⇒ | 1人あたり20,860円(+税) | |
| 早割×法人割 法人割⇒ | 1人あたり17,880円(+税) | |
| 通常 | 39,800円(+税) | 申し込み締切日は2026年4月1日(水) リアルタイムで受講される方のお申し込み期限は4月1日(水)ですが、アーカイブ受講の場合は開講後も随時お申し込みいただけます |
| 通常×ペア割 ペア割⇒ | 1人あたり27,860円(+税) | |
| 通常×法人割 法人割⇒ | 1人あたり23,880円(+税) |
お申し込みから受講まで
flow
①受講申込みフォームに必要事項を入力のうえお申し込みください。
②お申し込みの確認後、メールにて受講料のお支払い窓口をお伝えいたしますので、受講料のお支払いをお願いいたします。
③受講料のお支払いが確認でき次第、お申し込み完了となります。事務局より受講要領などをお送りいたします。
①講座はZoomによるオンライン形式です。各自のPCなどでZoomが正常に利用できる環境であることをご確認ください(音声の不具合がないかなど)。
②受講の際に使用する資料などは、事務局より適宜PDFデータなどでお送りいたします。
①講座の模様は毎時間終了後にアーカイブ視聴が可能です(終了後2~3日から視聴可能)。視聴の方法は受講者に別途お知らせいたします。
②講座の最終日から3カ月間は講座内すべての講義のアーカイブ映像を視聴できます。


