受講体験記
住宅設計入門講座 2023秋
どうすればデザイン性の高い住宅を設計できるか
会社の同僚から、このようなオンラインスクールがあるよと教えてもらいました。ホームページで内容を拝見したところ、毎回プランの提出があり最初は大変そうに感じたのですが、自分が考えたプランを講師の先生方に直接ご指導いただける機会はとても貴重な経験になるだろうと思い受講を決めました。
お施主様への初回プレゼンの仕方やその後の進め方、どうすればデザイン性の高い住宅を設計できるかなど、4名の先生方それぞれから普段はお聞きできないようなお話をうかがうことができました。どの先生もお話がとても面白く、最後まで楽しく学ぶことができました。
近隣も含めた敷地を読む力を身につけることや、居心地の良い窓辺のつくり方など、この講座で教えていただいたことを今後のプランニングにさっそく生かしていきたいです。毎回内容の濃い講座でとても勉強になりました。
(神奈川県/住宅設計歴5年)
あきらめず繰り返し何回も描くこと
住宅のプランニングについては経験が乏しく、大きさや高さなど空間の捉え方が苦手でした。この講座はいつも魅力的な住宅をつくられている建築家の方々が講師でしたので、その設計手法などが聞けたらいいなと思い受講いたしました。
設計課題は毎回いろいろな条件がありバリエーションに富んでいました。提出した図面を先生方に添削していただくなかで、「こうしたらもっと良いプランになる」とご指導いただけたことは私にとって貴重な財産となりました。とても充実した時間を過ごせたように思います。以下に、この講座で学んだことを列記してみます。
・周辺の環境も含めて敷地を読むこと。
・平面図と立面図を同時に描くこと。
・あきらめず繰り返し何回も描くこと。
・まちとのつながりも考慮して外構も含めたプランを描くこと。
・お施主様の希望を読み取ること。
・必要坪数の算出方法。
・軒のある設計をあきらめない。
・動線に配慮した家具の配置。
他の受講生の方々の課題も毎回勉強になりました。
(神奈川県/住宅設計歴4年)
エスキスの際、思い出すべきアドバイスの数々
これまでRC造の設計経験はあったものの木造住宅についてはほぼ未経験だったため、総合的な知識のレベルアップを目的として受講しました。
設計で大事にすべき根本的な思想の部分、特に古川先生に教えていただいた「建築は社会の希望を表すもの」というお考えにはたいへん影響を受け、今後の仕事の指針にしていきたいと感じました。また、エスキスのプロセス(関本先生)やお施主様との会話の仕方や考え方、全体の打ち合わせにおけるハンドルの切り方など、具体的なお話をうかがえたのもたいへん参考になりました。設計課題のほうは、「もっとこうしたほうがよい」など自分の描いたプランに有意義なご指摘を多数いただき、客観的なご意見がとてもためになりました。今後、エスキスに行き詰まったとき、思い出すべきアドバイスをたくさんいただけたように思います。
(神奈川県/住宅設計歴9年)
講師のアドバイスを取り入れ、プレゼンはすべて手描きに変更した
これまで、いわゆる設計塾のようなものに参加したことはなかったのですが、興味はずっとありました。講師が名前を聞いたことのある方ばかりだったのが参加の決め手となりました。
講師が一人でなく複数だったため、設計に対するそれぞれの考え方を多角的に学べたのが非常に良かったです。古川先生の「敷地はお施主様と一緒に見ながらプランのヒントを探っていく」という手法、あるいは「考える過程をお施主様と共有して一緒に家づくりをしていく」というお話は、自分もぜひ真似してみたいと思いました。岡村先生の「窓まわりを全力で良くしていく」という考え方や、立面を描くときは塀や植栽も描いて実際に見える立面を意識するという考え方に至ってはさっそく実務に活かし始めています。
関本先生のお施主様との駆け引きのお話は、いますぐ真似るのは難しそうでしたが、自分ができる範囲で少しずつ意識してみようと思いましたし、手描きプランのほうがお施主様に喜ばれるというお話は自分のプレゼンテーションのひとつの転機となりました。実際、最近のプレゼンはすべて手描きに変更しています。
鈴木先生の「立面をどう整えるか」という講義は、実例を多く見せていただけたのでとても分かりやすく、どんな立面がかっこいいのかという感覚を養うことができたように思います。
(神奈川県/住宅設計歴9年)
若い頃に感じていた「建築設計に対する魅力」を思い出すきっかけになった
4号特例がなくなるというので、木構造を勉強しなくてはと思い「架構設計入門講座」の受講を検討しました。ただ、考えてみると住宅の設備設計やプランニングについてもこれまできちんと勉強したことがないと思い、講師陣も素晴らしい方ばかりでしたので思い切って3講座(住宅設計入門講座、設備設計集中講座)申し込みました。
住宅設計入門講座に関しては、受講生個々にプランニングのエスキスをしていただけることが単純にスゴいと感じました。どの回も、若い頃に勉強していたものの、いまでは忘れかけていた「建築プランニングの作法」や「私は建築設計の何に魅力を感じていたのか」ということまで思い起こさせてくれる感動的な内容でした。講師の方たちの「体験からくる言葉」はどれも熱く重いものでした。講師のみなさんが実際どのようにプランニングされているのか、その工程を詳しくご説明いただいたことにも感謝しております。
(神奈川県/住宅設計歴3年)
自分の設計に足りない部分に気づかされた
以前勤めていた設計事務所の先輩に、このような講座があると教えていただきました。かつては大規模建築が主でしたが、いまは工務店の設計に関わっているため、住宅設計を一から勉強してみたいと思い受講を決意しました。
課題の添削を丁寧にしていただけたこと、他の受講者の課題やその講評が聞けたこと、どれもたいへん勉強になりました。課題の敷地に講師の方々が実際に設計された事例についても、丁寧に説明していただき自分の設計に足りない部分が多々あることに気づかされました。
(神奈川県/住宅設計歴0年)
とても印象深かった「希望が表現された住まい」
プランニングの考え方を学ぶために受講しました。ある先生が講義のなかで、「クライアントの要望を受け入れてそれだけを満たそうとするのではなく、そこからさらに希望が表現された住まいをめざそう」とご指導されていたのがとても印象深かったです。平面のプランニングだけでなく、立面の考え方も聞かせていただきたいへん勉強になりました。今後の実務に生かしていきたいと思います。
(神奈川県/住宅設計歴4年)