受講体験記
住宅設計入門講座 2024
グリッドの固定観念から自由になれた
住宅を一から設計するのは楽しい反面、責任も重大で不安もあります。私はまだ住宅設計の経験が浅いため、一度著名な先生方から設計の基礎を学んでおきたいと思い参加しました。
プランニングの基本的な手順や寸法、敷地全体も建物内のゾーニングと同じようにゾーニングしなければならないなど、先生方の講義にはたくさんの学びがありました。なかでも増田先生がお話されていた寸法の考え方は、これまでしばられていたグリッドの固定観念から自由になれた気がしてとても良かったです。
(埼玉県/住宅設計歴3年)
プランの壁を突き破る良いきっかけに
私は建築系の学校を出ていないため、機会があれば仕事をしながら住宅設計について学びたいと考えていました。
YouTubeで過去の住宅設計入門講座のダイジェスト動画を見る機会があり、自分も同じように第一線で活躍されている設計者の講義を受けてみたいと思い受講しました。
講座のなかで特に印象的だったのは「『ウチとソト』のつながりをもっと具体的にして解像度を上げること」「150mm(0.5尺)の寸法を活用していくこと」の2点です。
ウチとソトのつながりについては、ふだんの業務でお客様にプランを提案する際、これまで自分の設計は開口部とテラスをそれぞれ漫然と提案するだけで、そのつながりについては考えていなかったことに気づかされました。ウチとソトのつながりが暮らしの質をどのように向上させるのか? そんな具体的な問題提起や提案まで盛り込むことの重要性、またその言語化の必要性を痛感しました。
150mmの活用については、これまで910mmや455mmグリッドでしかプランを検討しておらず、どうしても行き詰まる部分があったのですが、そのブレークスルーとなる良いきっかけになりました。さっそくふだんの設計に活用しています。
(山形県/住宅設計歴7年)
ひと目見てワクワクする建築設計のノウハウ
最近転職して住宅設計の業務に携わるようになったため、これを機にプランニングの知識を深めたいと思い受講しました。講義は、実際に住宅を設計する際の考え方や、考えていく順番について知ることができ、とても参考になりました。
加えて、「かっこいい」「ひと目見てワクワクする」建築設計のノウハウを学べたこと。これも今後の設計に生かせそうです。講師の設計例や他の受講生の設計例を見て、「そういう考え方もあるのか」と刺激を受けることができたのも良かったです。
(岡山県/住宅設計歴0年)
住宅設計のハードルを一つ越えられた
これまでは主に耐震診断やリフォームの仕事に携わっていました。住宅設計については自らプランを考えた経験がなく、かねがねプランニングの勉強をして設計力を身につけたいと思っていました。そんなとき当講座を知り、これは貴重な経験になると直感して受講を決めました。
講座全体を通じて実感したのは、敷地条件や施主の要望をつなぎあわせて詰め込むだけのプランでは、プランの魅力が相手に全然伝わらないということです。設計者の意図(ワクワク感)が伝わる設計・プレゼンをするにはどうすればよいか、その方法論が詰まった講座だったと思います。
課題を添削していただく時間は本当に楽しかったです。
自分のなかで曖昧にしたまま描いた部分は先生方から必ずご指摘を受け、納まらないからといってあきらめるのはダメ、常に最適解を求め続ける大切さを教わりました。
さらに、先生方は私の設計コンセプトを理解されたうえで、「だったら、こうすればもっと良くなるのでは?」と私のプランを鮮やかに改良されアドバイスをくださるので感動しながら大変勉強になりました。
先生の提案例と他の受講生の案を拝見できることも、毎回とても楽しみでした。先生方の設計例は今後の仕事でも参考にさせていただきます。同じ課題に取り組んだ受講生の皆さんからは、発想の仕方や図面の描き方(美しさ)、設計に対する考え方などたくさんの刺激をいただきました。
毎回、大変楽しく勉強になり、住宅設計に対して感じていたハードルを一つ越えられたような気がしています。ありがとうございました。
(神奈川県/住宅設計歴0年)
硬直的で古い考え方に凝り固まっていた自分を
客観視できた
丸太組構法専門の会社で設計を担当しています。
構法の性質上、開口部などに制約が多く設計の自由度も低いのが現実です。良くいえばログハウスらしい、悪くいえば昔からまったくアップデートされていない間取りなのですが、それでは昨今の感度の高いお客様を満足させられないと思い、この状況を少しでも改善できればと受講しました。
実在する敷地に、毎回設定の違う条件で行うプランニング課題の添削はとても勉強になりました。同時に、他の受講生の案とその添削内容も見せていただけたことで、プランニング発想の視野がより広がったように思います。「自分ならこうするな」と考えながら聞いていたのですが非常に勉強になりました。
当講座に参加したことで、これまでの当社のプランがいかに硬直的で古い考え方に凝り固まっていたかがよく分かりました。講座で得た知識を活用して、今後はよりアップデートされたプラン提案ができるようにがんばります。
(東京都/住宅設計歴3年)
「必ずしもそうじゃなくて良い」
増田奏先生の回でのこと。私が提出した課題に対して「ファミリークローゼットと廊下を分けないで、ファミリークローゼットの中に動線を取り込んだらどうか」とアドバイスをいただきました。その瞬間、それまでイメージしていた「間取り」という概念が吹き飛び、もっとコンセプトを活かした設計をしてもいいのだということに気づかされました。
間取りは「こうあるべき」という既成概念に対して、「必ずしもそうじゃなくて良い」と言われたような気がしてうれしかったです。廊下の扱いも含めてプランニングの発想が柔軟になったように思います。
(大阪府/住宅設計歴2年)
プラン提案にかける熱量の高さに感動
立面を考えるのが苦手で、ふだんの設計でもどう組み立てればよいか迷う場面がよくありました。ヒントになるような考え方をかねがね学びたいと思っていました。昨年秋の講座を会社の同僚が受講していて大変タメになったと聞いていたので、今回は私が、と期待して受講しました。
4人の講師による講義はそれぞれ大変興味深いものでした。なかでも印象的だったのは以下の項目です。
・掃き出し窓からいきなり外に出るのではなく、中間領域をワンクッション設けると全体の雰囲気も良くなる
•土地のポテンシャルを使い切ること
•家具を描いて室名を書かなくても伝わる図面を目指す
•住宅設計は余白の設計
•建屋のプランニングと同じ熱量で外構計画も行う
初めて聞く話もあり、忘れていて思い出した話もあり、毎回ハッとさせられる講座でした。講師も受講生も毎回のプランニング提案にかける熱量が高いのも驚きでした。あれだけの情熱がないと良い住宅はできないんだろうな、と。とても刺激になった3カ月間でした。
(神奈川県/住宅設計歴8年)
自分の時間に合わせて学べた
すべての先生方が、受講生の提出したプランニング課題を一つひとつ丁寧に添削、助言されていて、自分の課題のとき以外の時間もとても勉強になりました。
仕事の関係で日中4時間の講義すべてに参加することはできなかったのですが、私が出席できる時間に合わせて私の課題を添削していただいたり、欠席のときは講座終了後にアーカイブ用の添削を別途録画しておいていただいたり、こちらの都合に最大限配慮していただいたのも助かりました。自分の時間に合わせて学ぶことができて良かったです。ありがとうございました。
(神奈川県/住宅設計歴0年)
意外にも講師と受講生の距離がとても近い
オンライン講座ということで、最初はコンテンツをただ聞くだけの講座をイメージしていたのですが、実際には講師の方々の懇切丁寧なエスキス・指導があり、良い意味でイメージを裏切られました。
また、オンラインにもかかわらず、講師の方々と受講生の距離がとても近く感じる講座でした。仕事と重なってどうしても出席できない回があったのですが、アーカイブ視聴があったので大変助かりました。
(千葉県/住宅設計歴3年)
ファーストプレゼンに自信が持てるように
お客様へのファーストプレゼンに自信がありません。自分のプランに対して率直な意見をもらえる環境が社内にないため、当講座なら遠慮なく添削していただけるだろうと思い興味を持って応募いたしました。
各講師の講義内容およびアドバイスは数多くの学びとなりました。特に印象に残っているアドバイスは以下のとおりです。
・すべての情報を記入する(方位、日の出・日の入り、景観の抜けるポイントなど)
・余白部分まで設計の意図を吹き込む
・2階の間取りから先に考えて階段の位置を計画する
・室名を記載しなくても見て伝わる図面にする
・ヒアリング時に要望の背景を確認する
・立面で見える窓の位置も考えながら間取りを計画する
(兵庫県/住宅設計歴1年)
開口部は大きく設けて数カ所にしぼる
まだ実務経験はないのですが、今後、建築設計を仕事にしていきたいので、今から設計力を身につけておこうと思い受講しました。
特に印象に残っているのは、開口部は小さく複数設けるのではなく、大きく設けて数カ所にしぼるという考え方です。それ以外にも、間取りの考え方(水廻りとLDKの距離感など)をたくさん知れたので非常に勉強になりました。
(千葉県/住宅設計歴0年)
異なる考え方をブレンドして真似してもよい
設計の勉強に終わりはなく、常に勉強し続けたいと思っています。それぞれ個性の違う先生方が毎回違う考え方を教えてくださった面白い講座でした。住宅設計の考え方は一つではないこと、異なる考え方をブレンドして真似してもよいことなど、いろいろなヒントをいただけました。
(東京都/住宅設計歴3年)
無駄をなくす階段の配置法
3年ほど前に転職してプランニングをする機会が増えたため、設計力を高めたいと思い受講しました。戸建住宅における植栽の配置や、無駄をなくす階段の配置方法など、示唆に富む内容が多くたいへん勉強になりました。
(岩手県/住宅設計歴9年)