講座概要
concept
鈴木校長より毎年恒例の「住宅設計入門講座」。今年は、大きな反響をいただいた「吉村順三の設計手法解析/2024-25」で得られた知見を軸に、住宅設計の“考え方”に立ち返る講義中心の講座としてお送りいたします。
なぜ、同じ条件で設計しているのに、心地良い住宅とそうでない住宅に分かれるのか?
・クライアントの要望はすべて満たしている
・プランは破綻なくまとまっている(はず)
・断熱・気密性能も申し分ない
それでも、どこか腑に落ちない……。
住宅設計に関わる多くの人が、一度はそんな壁に突き当たります。
その差を生んでいるのは、テクニックや経験年数の差ではありません。
住宅設計における「判断の質」です。
どこに重きを置き、何を優先し、何を手放すのか。
その絶え間ない積み重ねが、住まいの心地良さを左右するのです。
本講座は、いまなお多くの設計者に影響を与え続ける建築家・吉村順三(1908-1997)の住宅作品を手がかりに、心地良い住まいを成立させるための設計手法を、現代の住宅設計に引き直して学ぶ入門講座です。
とかく情緒的に語られがちな吉村順三の住宅作品ですが、その背後には緻密に組み立てられた吉村独自の「考え方」がありました。2024年に開講し大きな反響を呼んだ特別講座「吉村順三の設計手法解析」では、その思考の骨格を丁寧に読み解きました。それらを土台に、本講座はゾーニング、プランニング、寸法などの側面から、具体的な設計判断の詳細に踏み込みます。
吉村順三はなぜ、そう考え、そう判断したのか?
彼の思考プロセスを追体験しながら、心地良い住宅を設計するための確かな道筋を見い出していきましょう。
講師は「吉村順三の設計手法解析」でも講師を務めた増田奏氏(吉村順三設計事務所OB、『住まいの解剖図鑑』)、当スクール校長の鈴木信弘(神奈川大学建築学部教授)。
住宅設計の経験が浅い方には確かな指針を、ある程度経験を積んできた方にはみずからの設計を見直す視点を提供できる機会になるでしょう。住宅設計に関わるすべての方に、設計判断の拠りどころを与える講座です。
「吉村順三の設計手法解析」講座レビューを読む
「住宅設計入門講座2025」講座レビューを読む



住宅設計にはいろいろな考え方がありますが、本講座では特に吉村順三設計事務所内で所員たちに共有されていた、あるいは私が吉村先生から厳しく指導された「考え方」を中心にお話しします。
講座の詳細
curriculum
| 日時とテーマ | 詳細 | 講師 |
|---|---|---|
| ■1時間目 5月1日(金) ゾーニング、動線、寸法単位とグリッド。その基本と応用 | 吉村順三が設計初期からずっと変えなかったゾーニングと動線の考え方。国際文化会館住宅、南台町の自邸、軽井沢の山荘、浜田山の家などの最重要作品を参照しながら、その背景にあった思想と住宅設計の根幹を学びます。◆一方、年を経るごとに細かくなっていったのが寸法単位。その過程と理由を解析しながら、910mmグリッドから開放されることで得られる豊かな空間づくりの方法を学びます。平面図の中を歩いてみましょう。時間ごとに移り変わる各空間の使用頻度と兼用の可能性を想像しながら、設計の大枠をつかむ1時間目です。 | 増田奏 |
| ■2時間目 5月8日(金) プランニングの入り方と盲点 | 4×4間、5×3間など、プランニングを始めるにあたって押さえておきたい「行き詰まりを未然に防ぐボリュームの捉え方」を、主要な吉村作品を参照しながら学びます。また、住宅を考えるうえで避けては通れない「居心地」について、常識にとらわれない発想法を科学的な視点から分析・解説いたします。 | 鈴木信弘 |
| ■3時間目 5月22日(金) 断面を研ぎ澄ませる技術 | 断面(特に階高)を極力低く抑えることは、平面を簡潔にまとめることと同じ意味をもちます。建築コストを抑えられる、階段を緩く、段数を少なくできる、立面をスレンダーにできるなど、断面の抑制がもたらすメリットは枚挙にいとまがありません。◆ただし、そのためには構造設計を他人任せにしない、階段の寸法関係を理解してこだわりをもった設計をすることが大切です。そのための技術を1時間目の事例に加え、池田山の家、祐天寺の家などを参照しながら学びます。 | 増田奏 |
| ■4時間目 5月29日(金) 立面の美しい整え方 | 平面のプランニングと同時に考えたい「立面の美しい整え方」について、吉村作品をはじめ古今の名作住宅や講師の実例を見ながらその勘どころを学びます。平面と立面の整合をうまく取りながら、住まいを美しく機能的にまとめていくノウハウをお伝えします。 | 鈴木信弘 |
| ■5時間目 6月12日(金) 課題の添削と講評 | 受講生の設計課題にアドバイスをする回です。 | 増田奏 |
実施概要
outline
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 日程(全5回) | 2026年5月1日(金)/5月8日(金)/5月22日(金)/5月29日(金)/6月12日(金) | 講師の都合により日程を変更することがあります |
| 時間 | 17~19時(各回2時間程度) | 内容により30分程度延長することがあります |
| 受講者定員 | 20名 | お申し込み多数の場合は先着順になります |
| 開講決定受講者数 | 10名 | 講座スタートの3週間前までに規定の人数に達しなかった場合は開講を見送らせていただく場合があります |
| 受講形態 | Zoomミーティング | Zoomでやり取りできる環境を各自ご準備ください |
| 課題について | 本講座では5時間目に設計課題の添削を行ないます(提出は必須ではないので、お忙しい方は提出されなくても構いません) 【課題】 1)避暑地の広い斜面に建てる小別荘 2)都会の狭小地に建てる「ウナギの寝床」 | 課題は1時間目の最後に発表する予定です |
| こんな人におすすめです | ■心地良い住宅とそうでない住宅の違いを、設計の言葉で理解したい人 ■住宅設計を始めたばかりで、「優先すべき事柄と順番」がまだ整理できていない人 ■プランニングやゾーニングを、根拠をもって行えるようになりたい人 ■吉村順三の住宅に惹かれているが、その設計手法を体系的に学んだことがない人 ■ある程度経験を積んできたが、自身の設計判断を今一度整理し直したい人 など | 建築業界以外の人も大歓迎です |
| 講座のアーカイブ視聴 | 講座終了後3カ月間は講義の録画を何度でも視聴できます | 視聴方法は受講者に個別にご案内いたします |
| アーカイブ受講のみも可能 | 講座をリアルタイムで受講せず、すべてアーカイブで受講することも可能です | 講座スタート後も随時お申し込みいただけます |
| 受講料の支払い方法 | 銀行振込のみ | 受講のお申し込み後にお支払い方法をご案内いたします |
| ペア割 | 本講座は「ペア割」の対象講座です | ペア割とは⇒ |
受講料
tuition
| 項目 | 受講料 | 備考 |
|---|---|---|
| 早割 | 59,800円(+税) | 早割は2026年4月23日(金)まで 講座スタートの2週間前までにお申し込みいただいた方は、早期割引として通常価格より10,000円割引になります。ペア割はその3割引きです |
| 早割×ペア割 ペア割⇒ | 1人あたり41,860円(+税) | |
| 通常 | 69,800円(+税) | 申し込み締切日は2026年4月30日(木) リアルタイムで受講される方のお申し込み期限は4月30日(木)ですが、アーカイブ受講の場合は開講後も随時お申し込みいただけます |
| 通常×ペア割 ペア割⇒ | 1人あたり48,860円(+税) |
お申し込みから受講まで
flow
①受講申込みフォームに必要事項を入力のうえお申し込みください。
②お申し込みの確認後、メールにて受講料のお支払い窓口をお伝えいたしますので、受講料のお支払いをお願いいたします。
③受講料のお支払いが確認でき次第、お申し込み完了となります。事務局より受講要領などをお送りいたします。
①講座はZoomによるオンライン形式です。各自のPCなどでZoomが正常に利用できる環境であることをご確認ください(音声の不具合がないかなど)。
②受講の際に使用する資料などは、事務局より適宜PDFデータなどでお送りいたします。
①講座の模様は毎時間終了後にアーカイブ視聴が可能です(終了後1~3日から視聴可能)。視聴の方法は受講者に別途お知らせいたします。
②講座の最終日から3カ月間は講座内すべての講義のアーカイブ映像を視聴できます。


