講座レビュー
設備設計入門講座 2025

本当にボリュームのある講座
設備はどうしても現場任せになる部分が多く、いつも何とかなるだろうと楽観的に考えがちなところがありました。それではマズイという思いがあり、この機会に勉強させていただきました。
給水/海外製の器具は必要水圧が高いことや、水栓などの設置個所にそもそもどれくらいの水圧で来ているのかのアタリの付け方などが勉強になりました。
排水/節水型のトイレは通常の水勾配ではしっかり排水ができない可能性があること。
換気/給気や排気をいくらしっかり計画しても、建具のアンダーカットが1センチ程度では換気経路として不足するという事実に驚かされました。
電気/ケーブルの太さで専用回路になっているかどうかを見分けられる方法がすぐにでも試せそうだなと感じました。
以上、勉強になったことの一部を挙げましたが、本当にボリュームのある講座で自分の知識として完全に定着していないものが多々あると実感しています。アーカイブやメモを見返しながら少しずつ実務に生かしていければと思います。
(神奈川県・設計歴3年)



換気設計への向き合い方が変わった
分かっているようで分かっていない設備設計の知識、設計力を、この機会に付けたくて受講しました。以下、印象に残っている事柄をいくつか挙げてみます。
換気について。山田先生が指摘された換気の大前提「換気はまずその目的を考えること」。自分にはこの発想が根本的に不足していたと感じました。その換気は何のための換気なのか? 一つひとつの換気にそう問いかけるだけで、換気設計への向き合い方が大きく変わるように思いました。同様に窓についても、その目的を考えることの大切さを学びました。実際、窓を通して風の動きを考えるようになったことで、建築プランの見方も大きく変わりました。
電気については日常業務で深く関わることは少ないですが、今回の講義で広く基本的なことを学べたのでよかったです。これから深めていく必要がまだまだありそうですが、学び始めとしては具体的な内容でとても参考になりました。
(東京都/設計歴5年)



どうすれば「おかしな設計」にならないか?
ふだんはマンションの設計を多く手掛けています。設備設計事務所とはリモート、アウトソーシングで仕事をしており、ある種合理的な協力関係ができているのですが、それが却って私自身の設備設計の知識を停滞させる原因になっているように思っていました。
設備の知識や理屈を吸収する機会があまり持てていないため、根本的な原理や考え方の部分からきちんと学べる学校があればいいなと常々思っていました。
本講座だけで設備設計に関する知識をすべて習得できたとは思いません。しかし、今後どういうプロセスを経れば「おかしな設計」にならずに済むかの道筋くらいはいくぶん理解できたように思います。
電気設備の講義は1時間だけでしたが、可能ならもう少し時間をかけて体系的に学びたいと思いました(直流電源と交流電源の違いといった初歩的なところから)。私は理系大学の出身で、高校時代は理科が得意科目でしたが、建築実務の電気設備になるとそこからは知識がかけ離れているため、現状抜けている部分を埋めて自分だけで考えられる領域を広げられればと思っています。
今回は主に住宅の設備が対象でしたが、マンション、テナントビル、店舗など、非住宅対象の設備講座があったらぜひ受けてみたいです。
(埼玉県/設計歴20年未満)



自信を持てなかった設備設計がクリアになった
設備については、これまでずっと正しい知識を身につけないまま実務を進めてきた負い目があったので、いつか基礎からきちんと学び直したいという思いがありました。また、最近の設備設計や設備機器について、情報や知識を更新する必要があると感じていました。
これまでの設計では、設備機器類の選定に自信が持てないまま進めていたところもあったので、この講座で基本的な考え方や判断基準、カタログのどこを見ればよいかが分かり、いろいろとクリアになりました。毎回、実務にすぐ役に立ちそうな内容が多く、今後は設計中に迷う時間が減りお施主さんへの説明もしやすくなりそうです。
(埼玉県・設計歴20年以上)



書籍や雑誌などから拾えない細かな情報
私は主に戸建住宅の設計・施工をしていますが、建築設備については知識が曖昧だったり、業者任せにしていたりするところが多々あります。これまでは、それでも問題はなく済ませてきましたが、一方でもっと設備設計の知識をしっかり持っておきたい、こちらから積極的に働きかけて設計や施工をしていきたいという思いも持っていましたので、ちょうどよい機会だと思い受講を決断しました。
講義は、講師の先生方が設備設計をするうえで着目している点、書籍や雑誌などからは拾えない細かな情報や知識、そうしたことを生の声で聞けてとても大きな収穫になりました。ありがとうございました。
(東京都/設計歴20年以上)



いままさに疑問に思ったことを取り上げてもらった
ふだん、住宅や小規模店舗の設計をする際、設備設計の知識が少ないことで計画全体に合理性を欠く場合があり、思い切った提案をしづらいと感じる場面がありました。コストも計画段階からコントロールしていく必要があると思うのですが、知識がないとそれもうまくいかないので、本講座でそれらの弱点を一気に補えればと思い受講いたしました。
講義は、いままさに設計を始めた私の案件で疑問に思ったことやそれに近いことに関する知識が多数取り上げられ、いろいろな考え方を聞けたのでとても役立ちました。計画段階で設備の方針を立てやすくなりました。機会があったら山田先生に直接設備設計お願いしたいです。
(千葉県/設計歴20年以上)



中級編講座、非住宅設備講座にも期待
山田先生の講義は基礎も応用も両方学習できて本当に役立ちました。山田先生が機械設備全般、高橋先生が電気設備全般を受け持つ中級編の新講座ができたら面白そうです(マニアックな受講者ばかりが集まりそう?)。
また、今回は住宅がメインでしたが、オフィスやクリニック、店舗といった非住宅の設備設計講座もあるといいかと思いました。
(広島県/設計歴20年以上)



業者任せにしていた部分を理解
設備設計のスキルアップ、業者任せになっている部分の理解を深めたいと思い受講いたしました。とても参考になりました。ありがとうございました。
(兵庫県/設計歴1年)